「読書感想文の書き方教室(児童・生徒編)[先生がよろこぶ読書感想文の傾向と対策とコツ]」概要読書感想文は夏休みの宿題で一番頭を悩ませる! 夏休みも終わりになってあわてて本を読んで書き上げるのが読書感想文。先生は「思った通りに書いてよい」と言うけど、どう書いていいのか分からない。現役ライターが、簡単に、おもしろい読書感想文を書くための秘密を君たちだけにそっと教えよう! |
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児童・生徒のための読書感想文の書き方教室管理人が本を出しました。
『読書感想文からオトナの世界が見える』、2009年夏、雷鳥社より発売です。 |
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■「読書感想文の書き方教室(児童・生徒編)」はリンクフリーですあなたは2003/08/13以来 人目のお客さまです
■オイラも読書感想文トラウマ少年だったオイラは今でこそライターなんて仕事をして、雑誌などの記事を書いている。 だが、読書感想文が大嫌いで、本を読むのも文章を書くのも大嫌いな少年時代を過ごした。無理やり本を読まされて、書きたくもない読書感想文を書く。これはトラウマとなった。だから、読書感想文が大嫌いな君たちの気持ちはよく分かる! オイラが読書感想文を書けなかったかというと、読書感想文の書き方が分からなかったからだ。書き方さえ分かれば読書感想文は簡単に書ける。しかも、先生にほめられる。そんな読書感想文の書き方がある。その書き方を覚えて、読書感想文のスペシャリストになろう!
■良い読書感想文を書くための鉄則〜コンクールサイトをしっかり読んでみようまず、よい読書感想文とはどんなものなのか知ることが大切だ。そこで、コンクールで入選した読書感想文を読む。「読書感想文はこう書けばいいのか!」と理解できるようになる。 読書感想文コンクールの入選作品はインターネット上で発表されている。読むためには、サーチエンジンで
の二語で検索をかければOK。いろいろな団体が主催している読書感想文の入選作品を読むことができる。自分の学年の入選作品をプリントアウトして、じっくりと読んでみる。何度も繰り返し読んでいるうちに「読書感想文はこんな感じで書けばいいのか!」とイメージできるようになる。 君たちが読書感想文を苦手にしているのは、こういうお手本を読む機会がなかったからだ。字を覚えたときのことを思い出してみよう。お手本を見よう見まねで同じ形になるように書き写したはずだ。跳び箱だって、鉄棒だって、友だちや先生がやっているのをまねしてできるようになったはずだ。 読書感想文だって、お手本を見ながら書き方を覚えればいいのだ。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜読書感想文を読む先生も大変なのだものを書くときは、誰に読んでもらうかを考えなければならない。読書感想文を読むのは学校の先生たちだ。 君たちが読書感想文を書くのは大変だと思う。実はそれを読む先生だって実は大変なのだ。小学校の先生で40人くらいの読書感想文を読まなくてはならない。科目ごとに先生が別れる中学だと、120〜160人の読書感想文を読むことになる 新聞や雑誌を読むのとは違い、原稿用紙を一枚一枚丁寧に読まなければならない。評価もしなければならない。コメントも書かねばならない。君たちも大変だが、先生も同様に大変なのだ。 だから、読みやすい文章でおもしろい読書感想文を書く。これを実行すれば、読書感想文の好感度はアップする。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜文は短くリズム感を出そう読みやすい文章とは一文一文が短く、随所に体言止めを使ったリズム感のある文章だ。 作文の指導で「文章は短く」と言われたのを覚えていると思う。だらだらと長い文よりも、短い文の方が読みやすい。文は人に読んでもらうためのものだ。読んでくれる人のことを考えなければならない。君たちも長い文章は読みづらいはずだ。君たちが読みづらいものは先生だって読みづらい。 君たちは文章を書くことを勉強している段階だ。上手な文章を書けるはずがない。上手な文章はいろいろ本を読み、いろいろな体験をして書けるようになる。上手な文章よりも読みやすい文章を書くことが大切なのだ。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜文頭は単文でたたみ込むように書こう読書感想文がおもしろいかどうかは冒頭で決まる。「冒頭を工夫すること」なんて無責任なことを言う大人たちもいるが、冒頭をどう処理するかは大変に難しい。名だたる大先生も悩みに悩む。人を引きつけ冒頭の表現は、神に選ばれた人間が血の混じった胃液を吐くような思いをして書くものである。 しかし、学校の先生をよろこばす程度の冒頭表現ならば、ちょっとしたテクニックでどうにでもなる。単文を接続詞なしで矢継ぎ早に書く。そして、先生を「おや?」と思わせる手法だ。読書感想文の出だしは「○○を読んで感じたのは」「○○を選んだのは」が定番だ。こんな冒頭分に出会うと先生は「今年もまたか!」となる。そんな感想文の中に単文でポンポンとつなげたスピード感のある文章を読めば先生はどう思うだろうか? 具体的な名詞や擬音を使った文章を読めば先生はどう思うだろうか? 「ほかのと違うぞ!」と期待感がわいてくるはずだ。 ほかに文頭にいきなり会話を持ってくるのもよい。読書感想文に躍動感が生まれる。コンクール入選作にはこのパターンが多い。冒頭に会話文を持ってくる場合でももちろん、文章は短く書く。 これだけのことで、君たちの書く読書感想文の評価は全然違うものになるはずだ。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜自分の体験と結びつけて書こう!読書感想文というと、本とにらめっこをしながら書いてはいないだろうか? にらめっこしながら読む本は楽しくはない。本を読んで楽しくなければ、読書感想文もおもしろいものは書けない。そこで、君たちが読んだ本と今まで体験したことを関連づけて作文にしてしまう。簡単におもしろい読書感想文を書ける方法だ。 例えば、「自然」についての本を読んだとしよう。「自然はすごい」「自然は大切にしなければならない」と書いてもおもしろくはない。誰もがそう書くからだ。そこで、ゴミ拾いをしたときの体験と結びつけてみるとどうだろうか? ボーイスカウトの清掃活動と結びつけてはどうだろうか? ゴミ拾いをしたときに何を思ったのかを書くのだ。言葉だけの感想ではなく体験を通しての感想は重い。文章も生き生きとしてくるのだ。 『ウミガメ』の本を読んだとしよう。浜辺の清掃に参加したこと、そのとき何を考えて清掃をしたか、浜辺が汚いとウミガメの繁殖にどのような問題があるか具体的に書く。先生も読んでいておもしろい。おもしろければ評価が上がる。 清掃などのボランティアに限らず、スポーツでもおけいこごとでも、自分が体験したことと結びつけて書くと生きた読書感想文になる。本からまるっきり離れて、本のテーマと関連する体験事項を作文としてそのまま書いてもよいのだ。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜学校の行事と関連させよう学校の行事として行う清掃活動に関連させるのはどうだろうか。 「清掃のボランティア活動を通じて○○を学びました」「○○の大切さが分かりました」なんてまとめを本と関連させて書くと、それこそが本当に考える読書になるのだ。他にも運動会や写生大会、遠足に臨海学校、林間学校など、学校生活にはイベントがある。それらのイベントに関連づけてもOKだ。 読書感想文は評論家が書く書評ではない。感想文なのだ。「自分の体験を思い出した」「この夏、こんな体験をした」、そして「主人公の○○と同じ思いを共有した」と具体的に書けばよいのだ。読書感想文とは考えないで、本のテーマに関連した自分の体験を作文として書いてみよう。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜書きやすい本を探すべし読書感想文にも書きやすい本と書きづらい本がある。書きやすいのは君たちと主人公に結びつきがあるものだ。書きづらいものは、君たちと主人公が関連しないものである。ジャンル的に書きづらいのは「冒険もの」や「不幸もの」だ。 「冒険もの」は読むのはおもしろいが、感想文を書くとなると、自分と関連させにくい。「すごかった」「かっこよかった」と、あらすじをなぞるだけのもので終わってしまう。「友情」のシーンがあって、その場面を関連づけることはできなくはない。しかも、冒険ものの友情シーンは極限状態での話になる。日常ではあり得ないのだ。 「不幸もの」も「○○の場面がかわいそうだった」と、あらすじをなぞって、そのあとにとってつけたようなあいまいな感想で終わる。君たちに求められる躍動感のある読書感想文にならない。 「冒険もの」や「不幸もの」は読んで楽しいし、感動する。しかし、「おもしろい」「感動する」本がイコール「よい読書感想文が書ける」本にはならないのだ。これらの本は読むことを楽しもう。読書感想文とは別と考えよう。 主人公が君たちに身近に感じられる本が書きやすい本だ。この主人公と自分を対比させると、おもしろい読書感想文が書ける。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜不幸体験をオーバーに書こう学校の先生はつらいことにもめげず、がんばる児童・生徒が大好きだ。読書感想文も自分の不幸体験と関連させることで先生の好感度はアップする。その不幸を克服したことを書くと好感度は最高潮に達する。けがをした、病気をした、大切に育てていたペットが死んだなど、悲しい体験はあるはずだ。それを本と関連つけることで、生きた読書感想文になる。 自分がそれほど不幸でなかったら、周りにいる不幸な経験を持つ人を見つけてきて書く。例えば、『ひめゆりの塔』のような戦争物を選択した場合、「かわいそうだと思った」と書くのは誰もが思いつく。誰もが思いついたものを書いたところで評価は得られない。そこで、おじいさんおばあさんの戦争体験を読書感想文の中心にして書く。おじいさんおばあさんの口から聞いたことなので臨場感が出る。 おじいさんおばあさんが戦後の生まれで、戦争体験がなかったらどうすればいいだろうか? ニュースや新聞で報道されている戦争体験の話を君たちのおじいさんおばあさんの話に置き換えてもかまわない。読書感想文は真実をありのままに書く報告書とは違う。多少表現がオーバーになったり、演出してもかまわないのだ。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜本を読んで反省したと書こう先生は反省する子どもが大好きだ。 読書感想文でも自分と主人公の行動を照らし合わす。「僕は○○できなかった」と、具体的な体験を書く。そして、「この本を読んで○○はしないように(するように)したい」とまとめる。先生の好感度はアップする。 先生は一冊の本から何かを学んでほしいと願っている。その願いをかなえてあげるのがプロの児童・生徒だ。「この本を読んで○○について反省しました。人間的に一回り成長しました」のように、自分の反省体験と関連させると好感度はアップする。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜古典的名作は避けよう課題図書が決められていない場合、『走れメロス』や『坊ちゃん』のような古典的な名作は避けた方が無難だ。 新卒の先生ならばともかく、20年30年も国語の先生をやっているベテランになると、これらの名作は何度も読書感想文でお目にかかっていて新鮮みがない。興味を持って読んでもらいづらいのだ。君たちも何度も同じことを繰り返すと飽きてくるはずだ。先生も同じだ。 古典的な名作を選ぶのは何となくかっこいい。オイラも小学校や中学校のころ、古典的な名作を選んだ。しかし、できあがった読書感想文はさんざんの評価だった。自分との接点がなく、あいまいな表現しかできなかったからだ。古典的名作よりも、主人公を身近に感じる本を見つけよう。読書感想文は書きやすいし、おもしろいものに仕上がる。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜外国ものは避けよう海外の文学作品は読書感想文が書きづらい。海外の名作は自分と関連させることが難しいものが多いからだ。 例えば、『ひめゆりの塔』はおじいさんおばあさんの体験談と結びつけられる。しかし、『アンネの日記』となると、身近な人の体験と関連させるのは難しい。『アンネの日記』の書かれた時代背景を理解しないと、「かわいそうだ」だけで終わってしまう。時代背景を理解するには、何冊も関連する本を読む必要がある。君たちには負担が重すぎるのだ。 『アンネの日記』に限らず外国ものは背景的な知識を要求してくる。100年の前のアメリカが舞台になっているならば、100年前のアメリカのことを知らないと理解できない。このような時代的な背景を理解するのは、もっと大きくなってからで十分なのだ。 感想文を書くために関連する本を読むのはすばらしいとは思うが、それが実行できるかどうか考えてみよう。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜ポイントは一つに絞るべし読書感想文というと、本全体の感想を書かねばならぬと思っていないだろうか? しかし、原稿用紙3〜5枚の分量で全体の感想なんて書けるはずがない。一番感動したところや、自分の体験と関連する個所に的を絞り読書感想文を書くようにしよう。インパクトのある読書感想文になる。 ポイントを絞ってしまうと、規定の分量が埋まらないと思ってしまうだろう。しかし、自分の体験を具体的に書けば、原稿用紙のマスは埋まってしまうものだ。マスが埋まらないのは「おもしろい」や「かわいそう」と書くのが読書感想文だと思っているからなのだ。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜感動した点を重点的に書こう先生はというか大人は一般的に言って、感動を素直に表現する子どもが大好きだ。読書感想文も感動したことを素直に表現すればポイントアップになる。 感動したことを書くのはちょっと恥ずかしい。しかし、ものを書いたり話をしたりするのは自分のことを知ってもらいたいから行うのだ。読書感想文も自分は何を感じたのかを先生に伝えることなのだ。感動したことがあったら恥ずかしがらないで書く。こうすることで、読書感想文の評価は高くなるのだ。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜多少の演出はOK感じたことをありのままに書くのが読書感想文だが、少し演出をすることでおもしろみが増す。 例えば、おばあちゃんから戦争の話を聞いたとして、それを読書感想文に書くとしよう。本当はクーラーエアコンの効いたリビングでコカ・コーラを飲みながら聞いたのだが、縁側に座ってスイカを食べながら話を聞いたと読書感想文に書いたらどうだろうか? 縁側にスイカだと夏の感じが出てグッドだ。 スポーツをしていることと関連づけるならば、曇り空よりも太陽がカンカンと照っている情景の方がふさわしい。魚釣りならば汚れた沼よりも、山奥の清流の方がふさわしい。自分が体験した状況を少し置き換えるだけで、読書感想文は生き生きとした表情を持つようになる 。
■良い読書感想文を書くための鉄則〜特定の分野のスペシャリストになろう読書感想文を書くとき、自分の専門分野を見つけるとよい。 ボーイスカウトに参加しているなら「大自然もの」。ボーイスカウトの活動と自然を結びつけて書けばナイスだ。何かボランティアをやっているのならば、ボランティアと結びつく本を選んで書く。ボランティア体験と関連づけることで、読書感想文はリアルになる。 人それぞれ書きやすいテーマがある。そのテーマに特化して読書感想文を書き続ければよい。「大自然もの」ならそれで押し通す。「ボランティア」ならそれで押し通す。自分の得意パターンを作ってしまえば、読書感想文は簡単だ。しかも、得意分野なので知識は他の友だちよりは豊富だ。内容も充実する。 どんな本でも上手に読書感想文を書けるようになるのは理想だ。しかし、得意分野を持って、そこから徐々にフィールドを広げていくのも正しい方法なのだ。
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